琉球大学病院にもほど近い、西原町上原の坂にある、大きな黄色い建物。それが「沖縄県空手博物館」である。館内には、琉球歴史家であり館長の外間哲弘さんがこれまでに収集してきた沖縄空手の歴史を語る上での貴重な資料が、所狭しと展示されている。日本統治時代の台湾で生まれ、高校生の時に那覇手(剛柔流)の大家である比嘉世幸氏・福地清幸氏や、古武道の又吉眞豊氏に師事し、剛柔流空手と古武道を修練していた外間館長。大学の卒論で沖縄空手を扱った際、その資料の少なさに驚き、それをきっかけに空手の資料収集をはじめる事に。その後、自流「沖縄剛柔流拳志会空手道・古武道総本部」を立ち上げ、県空手会の中心で活動し様々な関係者と触れ合っていくうちに、自然と外間館長の元に資料が集まってきたそうだ。「願いは世界平和」そう話す外間館長(範士十段)のところには、1987年の博物館開館以降、実に世界183ヶ国から空手愛好家が訪れて続けている。併設されている道場は、空手・古武道以外にも英語や書道も指導されていて、まるで「寺子屋」のような場所だ。ぜひ地元西原町や沖縄県民に訪れてもらたい、貴重な施設である。
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